先日、小学1年生の男の子が、踵が痛いということで来院されました。
問診では、かなりたくさんのことを聞きます。効果的な施術のためには、より多くの情報が必要になるから。
で、話を聞いていくと、整形外科では「シーバー病」との診断を受けたとのこと。お子さんの踵に痛みが出ると、よくあることではあるのですが…。
最初に断っておきますと、ケーセブンは整骨院なので、資格的には「医師」ではありません。そのため、法律的には「診断」をすることができません。どういうことかというと、
この症状だと○○炎だとか、○○病だとか、○○だ
みたいにいうことができないです。
まぁ、法律の不備な点もあろうかとは思います。何が起きているのか、まったくわからなかったら何も施術ができないわけで、何らかの施術をしているということは、ある程度の判断をしているわけです。
それはさておき、今回の記事ではシーバー病。
教科書的には「成長痛の一種」ということになっています。成長痛…です。
今回シーバー病の診断を受けてきた患者さんは小学校1年生。
小学校1年生です。
小学校1年生では成長痛なんて起きないよ、ということはできないです。世の中に絶対がないので。そして、僕らには診断することができないので、「これはシーバー病だ」とか「これはシーバー病ではない」とか診断することはできません。
ちなみに、今までたくさんのお子さんを見せていただいて、「これはシーバーだな…」と心の中で思った最年少は小学3年生。これも非常にレアケースで、シーバー病特有の場所を押した時の痛みが出ました。
今回は、痛みが出ている場所は少し違うところです。踵といえば踵だけど、シーバーで痛くなるところじゃないです。
さて、施術です。
踵の痛みに関しては、身体全体の評価をするとほぼ同じ現象がでています。なので、それを取り除く。
- 重心位置の前方にずらす
- 土踏まずの構築
- 足の指を動きやすくする
大雑把にいえば、こんな感じ。今自分で書いてて思うけど、踵なんて触ってないですね。
細かいことは置いておき、その場で痛みはほぼ解決。
今回のケース、いったい何が起こっていたのでしょうか?
ぶっちゃけ、これは誰にもわからない。事実として、施術後に痛みが減った。それだけです。
本当に成長痛があったのか、誤診だったのか。あったのだとすれば、小学1年生で成長痛なんてとてもまれなケース。誤診だったとすれば、ある確率でしょうがないでしょうね。人のやることなんで。
ただ、気持ち的には
「踵が痛い=成長痛(シーバー)」
となるのは、ちょっと待ってほしいかなと。シーバー様の痛みって、中高年の女性にも割とあるもの。さすがに、その人たちに成長痛ですとはいわないと思うんですね。
と、小学1年生に起きた踵の成長痛。いつもの通りにすんなり解消できてよかったです。