こんにちは、ケーセブン整骨院の院長で、柔道整復師のはしおです。
今日は、僕が普段の施術でとても大切にしている 「患部外から患部への負荷の評価」 についてお話ししようと思います。
専門家と呼ばれる僕らでも、最初からなんでもできたわけではありません。
僕自身、今でこそ人の身体の変化がかなり細かく見えますが、学生時代は右も左もわからない状態でした。
見ただけでわかる? それって本当?
専門学校時代、アルバイト先の接骨院で、
「見ただけでわかるんだよ」と豪語していた先生がいました。
当時の僕は
「いやいや、問診も検査もなしでわかるわけないでしょ」
と思っていたのですが…
今の僕は、
完全に肯定はしないものの、ある程度はわかるようになった
というのが正直なところです。
見るだけでわかる「差」はどこにあるのか
医学の知識がなくても、
痛そうに歩いている人を見たら「どこか悪そうだな」と感じると思います。
つまり、
“見るだけでわかる” のは、誰にでもできる基本的なレベルの話。
ではプロは何が違うのか。
プロは「動きの中の力」を見ています
長年続けてきてわかったのは、
歩き姿を見れば、身体の中でどこに力が集中し、どこに負荷がかかっているかがわかる
ということ。
逆に、静止状態では見える情報はかなり限られます。
身体は「動いているとき」に本性が出るからです。
たとえば、
- 右に身体が傾いて歩く人
→ 右半身に力が入りにくい、もしくは右側に物理的負荷が多い
→ 実際に右側に怪我をしている人が非常に多い - 膝が痛い人
→ 膝を壊す“原因の動き”が別の場所に潜んでいる
→ とくに学生は「足首の動きの悪さ」で膝に痛みが出るケースが多い
こういったことが、動きの中の“点と点”を見ていると自然と見えてきます。
健康保険では「患部周辺しか施術できない」現実
保険診療にはルールがあり、
患部以外を診ることは基本的にできません。
そのため、歩き方や全身の動きを評価する院は多くないと思います。
でも、それでは回復が遅れたり、再発を繰り返すことになります。
ケーセブン整骨院では、
保険の枠を守りつつ、必要な評価は徹底して行います。
これが回復が早い理由のひとつです。
患部に触らないのに痛みが軽くなる理由
動きの評価を重視すると、
- 痛い場所に触らない施術
- 一見まったく関係なさそうな部位の施術
こういったことが必要になります。
患者さんにとっては不思議かもしれませんが、
これは 患部を壊している“力”の原因を取り除いている からです。
患部だけ施術しても力の偏りが残っていると、
- 治りにくい
- 痛みが戻る
- 再発する
こういうことが起きてしまいます。
「見るだけで何がわかるのか?」の答え
結論としては、
●痛みの“原因になる負荷”は、動きを見ればかなりの部分が読み取れる
●ただし「細部の断定」はできないので、検査で補う必要がある
この2つです。
でも、
回復に必要な情報の大部分は動きから見える
これは間違いありません。
これがプロの仕事です
ただ電気を当てて、痛いところをマッサージするだけなら、
経験が浅くても誰でもできます。
でも僕らの仕事は、
- 経験
- 技術
- 解像度の高い観察力
- 身体全体の動きの理解
こういったものを積み重ねて初めてできる“職人仕事”です。
患者さんが院に入ってくる瞬間から、
帰っていく後ろ姿まで、
僕らはずっと情報を収集しています。
それが
回復を最短にするために欠かせない「負荷の評価」
なんです。
なんか、なかなか治らないんだよな…、と感じている方は、近所で細かく動作まで見てくれるところを探してみるのもいいかもしれないですね。
上手くいかないときには、少しやり方・考え方を変えてみるのもありだと思います。


