足首捻挫の治療はさいたま市大宮区の整骨院へ!基礎知識からリハビリまで。

柔道整復師(国家免許)の走尾潤です。僕の日々の仕事の中で「足首の捻挫」は非常によく見られる怪我です。一般的には軽い怪我として甘く見られがちですが、正しい知識とケアが必要です。

この記事では、実際の事例を通して、捻挫の基本的な情報、リハビリの方法、腫れが残ってなかなか取れない場合の対処法などについて、わかりやすく解説しています。捻挫に悩んでいる方、予防したい方に向けた内容となっております。

捻挫の事例 : 小学生のケーセブン整骨院での施術

先日、捻挫をしてしまった小学生が来院されました。整形外科→なじみの整骨院→紹介でケーセブン整骨院とめぐっていらっしゃいました。

整形外科での診断

スポーツ中に足をくじき、痛みが強かったので整形外科へ。レントゲンを撮った結果、骨に異常はなく「捻挫」と診断されました。

なじみの整骨院での初回施術

次に、多くのお友達が通っているという接骨院さんへ。毎日通って1週間ほど経ちましたがなかなか治らず、セカンドオピニオン的にケーセブン整骨院へ来院されました。

ケーセブン整骨院での所見

みせていただくと、うっすらと内出血が出ています。いくら小学生でも1週間で治るのは無理な感じ。しかし、今までに行った整形外科や接骨院で治るまでの期間についての説明がなかったようで、不安になってしまったようです。

内出血と捻挫の関係

内出血が出るということは、身体の内側で「靭帯」と呼ばれる硬いスジやそのほかの何かしらが壊れて、そこで出血していることを意味します。なので、「内出血があれば、あまり軽い症状じゃない」ということです。

この記事で解説する内容

そこで、この記事では、足首の捻挫では治るまでにどのくらいの時間が必要なのか。治るのと完治とは同じなのか、違うのか。患部にはどんな処置をして、普段の日常生活的にはどうしたらいいのか、リハビリは必要なのか、というあたりを解説します。

強い内出血の捻挫
強い内出血の捻挫

捻挫の基礎知識

捻挫とはなに?靭帯損傷?

まず最初に、「捻挫」とは何なのか。

捻挫とは、骨と骨をつなぐ靭帯(じんたい)が無理やり引き伸ばされて、伸びたり切れたりする怪我のことです。だから、関節部に起こるもので関節でないところ、スネとか太ももとかには起きません

時々、「靭帯損傷といわれました」と来る方がいらっしゃいます。厳密にはともかく、実際にはほぼ同じことです。なんか、靭帯損傷といわれるとすごく重篤な感じがしますね。間違いじゃないんですけど…。

捻挫の標準的な治癒期間

あくまでも教科書的ではありますが、治るまでに3週間の時間が必要です。

割と多くの人が、

3~4日もたったのに全然よくならない…

といってきますが、捻挫はそういうものです。そのくらいで治ってくれたら本当にいいですけど、なかなかそうもいきません。

で、教科書的には3週間ほどの期間が必要とありますが、実際には多少の増減があります。症状の重さ、年齢、普段の活動性、栄養状態など様々な要因で変化します。

痛みが強かったり、内出血がでるようであれば、1週間で治ることはないということをまずは知っておいてください。派手に内出血があれば、1カ月は見ないとだめなことが多いです。

ちなみに、治るというのは、「日常生活に戻れるレベル」であって、まったくの元通りではないです。まったくの元通りだとすれば、「完治」といえるのかもしれません。完治にはかなりの時間がかかり、なかなか読み切れないのが実情です。

捻挫の程度とその症状

捻挫の程度について、医療側は1度から3度で分類します。分類の数字が大きいほど治るまでに時間が掛かります。(上の書いた3週間は1度のとき)

  • 1度の捻挫 : 軽症 靭帯が伸びるだけで、痛みが主な症状。放っておくのは良くないが、早期に治りやすい。
  • 2度の捻挫 : 中等症 靭帯が部分的に切れ、痛みとともに腫れや内出血が見られる。適切な固定やリハビリが必要。
  • 3度の捻挫 : 重症 靭帯が完全に切れ、強い痛みと大きな腫れ、内出血が見られる。普通は、怪我をした瞬間に強い痛みが出て、その場で動けなくなる。手術が必要な場合もある。

という感じです。定規をあててこの数値だからこう、みたいな厳密な分類ではありません。

内出血があるということは、靭帯に切れている部分があると考えられて2度以上です。完全に切れている3度だと、ものすごい内出血が出て、痛みもかなり強いです。足首より下が真っ黒になり、松葉杖がないと歩けないという感じです。整形外科や病院での手術になるケースもあります。

年齢と捻挫の治癒

年齢と怪我の治癒期間の関係

治るまでの期間の増減に年齢も影響します。若ければ若いほど一般的には早いです。歳をとればとるほど遅くなります。

小中学生はかなり早い感じがするし、60代以降になるとだいぶ遅くなるなという感じです。

治療期間中に練習はできるのか

捻挫の治療期間中に練習を続けると、捻挫の治りは悪くなり、治癒までに時間が掛かるようになります。

どうしても練習を続けたい場合は、治るまでの時間が余計にかかるということを理解した上で行いましょう。また、怪我と関係のない部分の筋トレやその他のトレーニングであれば、捻挫回復への悪影響を小さくすることができます。

ただ、医療サイドとしては、どこかしら怪我をしていると身体のパフォーマンスは落ちるので、練習してもそれが活きるかは疑問です。

怪我をしたら、無理をせず患部を休養させることが基本です。

接骨院での捻挫への施術

捻挫治療の基本とリハビリの重要性

治療期間中の処置として、ある程度の固定をします。その人の聞きわけの良さとか、仕事状況とか、諸条件を考えながら固定強度を変えています。

軽めの症状、1度くらいであれば、サポーターやバンドを使った、患者さん自身の固定で済ますことが多いです。お風呂なども入りやすいです。痛くても練習するとか、指示をしてもあまり聞いてくれそうもない方の場合には、硬めのサポーターなどを勧める場合があります。

2度~3度になると、それなりの固定が必要です。

よくある1度~軽い2度くらいだと、標準的な3週間程度で痛みが消えてきて、日常生活が普通に送れるようになります。そこから先はリハビリ期間。関節の動く範囲が狭くなっていればそれを戻すようにしたり、筋力低下が起きていれば、多少のトレーニングをしていただくこともあります。

1度くらいであれば、何もしなくても大丈夫な場合もあります。ケースバイケースです。

治癒期間が長引くときに考えるべきこと

1度位の捻挫で教科書的な3週間がたっても腫れが引かない場合があります。そもそも医療の世界でいう3週間は、「日常生活に戻れるレベル」で「全く元通りになる(完治)」までのものではないです。

これもケースバイケースなのですが、人によっては数カ月も腫れが引かない場合があります。

この場合には、実際に捻挫した場所だけでなく下半身全体、全身のチェックをした方がいいです。

どういうことかというと、身体全体の重心が捻挫をした側に偏っていれば、患部への大きな負担が掛かりっぱなしになっている可能性があるということ。こうした場合は、スポーツ系の病院や治療院の方がいいかもしれません。

ただ、たいていは痛みもなくなり日常生活にも支障がないので、いつの間にか治った状態になることが多いです。激しいスポーツをするのでなければ、そのまま自然治癒を待ってもいいと思います。

ケーセブン整骨院の場合はアスリートの方が多いので、重心位置のチェックと修正は必ずといっていいほどしています。治りもいいし。

まとめ

捻挫のような怪我は、治るまでに絶対的に必要な時間があります。たいていの場合、数日で治ることはありません。治ったとすれば、捻挫じゃなかったか本当に軽かったということでしょう。

通常は一般の方が思っているよりは長い期間が必要です。少しでも早く治すには、

  • ちゃんとした処置(固定)
  • 安静を保つ(運動しない)
  • 充分休養を取る
  • バランスの良い食事を心がける

などが必要です。実は、治療回数を増やすよりも、そういった日常でのご自身の努力の方が実を結びやすいです。焦る気持ちも理解できますが、じっくり治すことが重要になってきます。

起こさないような、予防的努力をしていくことがもっとも大切なのはいうまでもありません。ご利用いただいている治療院の先生に教わっていただくといいと思います。

続、足首捻挫の基礎知識。整骨院や接骨院を使うときの注意事項。
小学生の足首捻挫への実際の施術はこんな感じです
足首の捻挫をしてしまったときの自分でやるセルフケアキネシオテーピング
このblogでの捻挫関連記事一覧
捻挫
スポンサーリンク

ケーセブン整骨院代表の走尾(はしお)です。
大学工学部を出て、コンピュータメーカーでコンピュータのハード設計を11年以上経験してから人の身体をよくする業界に入ってきました。
今の仕事も四捨五入して20年に入ってきて、かなりレベルが高くなってきたと思っています。
コンピュータの業界で培った技術と人の身体で培ってきた技術の相乗効果で、よりよい施術品質を提供しています。

Hashioをフォローする
タイトルとURLをコピーしました