柔道整復師(国家免許)の走尾潤です。
以前に、「足首捻挫の基礎知識」という記事を書いています。そこでは、捻挫が治るまでには教科書的には3週間と記述しています。とは言え、実際にはくじき方で本の数日で痛みが引いてしまう場合とか、数ヶ月続く場合もあります。

この記事では、先日来院された小学生の例です。
遊んでいるときに足をくじき、歩くのも大変な感じになったそうでまずは近所の整形外科を受診しています。レントゲンを撮り、骨折もないしそれ程症状が重くないと診断され、数日で痛みが消えるだろうといわれ、通院も特に必要が無いということ。ただ、3日くらいたっても痛みが残っているということで来院されました。(実際には多少びっこを引く感じで歩いていました)
実際に見せていただくと、病院で診断されたようにそれ程強い壊れ方ではない感じ。多少の腫れは出ていましたが、内出血はありません。まっ、腫れは少し出ていたので一週間くらいは様子を見たり安静を保ったほうが安全かなという感じでした。
こちらでの方針的には、病院で診断されたことを補完する程度で、
- 腫れを引かせる処置
- 周辺の筋機能の確認と処置
- 一週間程度の様子見
ということにして、施術しました。保護者の方が非常に協力的で、一週間程度の様子見について理解をしてくださったので、病院の診断通り固定なしです。
では、患部周辺への施術の様子を紹介します。くるぶし近辺に腫れがあるので、それを引かせるために網状にキネシオテーピング。さらに、足首回りから下肢全体的な筋機能チェックと修正をしました。
筋機能のチェックはとても大切で、ケーセブン整骨院では欠かせないものです。
通常のサポーターとか包帯とかその他固定具を使った固定は、外力で身体(患部)を保護するものです。こちらではそういう外部のものを使わずに、自己筋力をしっかりと働かせ安定性を確保します。症状が重い場合には固定器具を使うべきですが、このくらいの症状であれば自己筋力による安定性の確保で充分です。
施術を終えて帰るときには、まだ多少びっこを引いている感じでした。ただ、翌日保護者の方にあう機会があったので聞いてみると、もう痛みはなくなっているということで、うまく回復しているようです。
腫れの回復具合だけは確認しておきたいので、もう一度は来ていただくことになっていますが、そこで終わりな感じです。
このように、捻挫の治癒期間は教科書的には3週間が標準ではありますが、本当に軽い場合も当然あるわけで、そういったときには3~4日で回復してしまうこともあります。それでも、これくらいのことをすると、回復も早くなるし安心度は増しますので、ちょっとしたことでも治療院や病院に足を運んでいただくことをお勧めします。
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