こちらのサイトでは、足首の捻挫についての記事をよく読んでいただいています。多いトラブルなんですね…。そこで、足首捻挫をしてしまったときの、セルフケアとしてのキネシオテーピングを紹介します。
とはいえ、少し強めに捻挫をしたと思ったら、まず医療機関へ行きましょう!
原理的なこと
足首の捻挫といってもいくつかのパターンがあります。一番多いのは内反捻挫といって足首を内側にねじり込んで外くるぶし周辺に痛みや内出血が出るものです(たいていそうです)。
今回は、その一番多いパターンについてキネシオテーピングの方法を紹介します。
症状
まず、壊れやすい靱帯(じんたい)を紹介します。
足首、特に外側を壊す捻挫の時には比較的壊れやすい靭帯が5本あります。大抵は下の図で1番の靭帯です。スポーツなどで他の選手の足を踏んだり、ボールを踏んだ時には4番の靱帯も壊れることがあります。
1番の靭帯が壊れることが多いので、内出血はくるぶしの下あたりに出ることが多いです。内出血の位置でも、ある程度どの靭帯が壊れたか推測できます。 ただ、それほど厳密にテーピングが変わるわけではありませんので、あまり神経質になる必要はありません。
また、捻挫をして靭帯が壊れた時には、筋肉にも影響が及ぶ場合があります。 ケーセブンでは周辺の筋肉の状態を必ずテストしますが、腓骨筋と呼ばれる筋肉や前脛骨筋と呼ばれる筋肉の働きが落ちていることが多いです。(腓骨筋はほぼダメ)
テーピングの考え方
キネシオテーピングは、靱帯に沿って貼るよりも筋肉に沿って貼ることが多いです。そこで、先に紹介した腓骨筋と前脛骨筋にテーピングをします。
また、腫れが出たり内出血が出ている場合には、少しでも早く回復させるためにその場所に対してもテーピングをします。
テーピングの実際
今日ご紹介するテーピングでは、腫れを引かせるためのテープと二本の筋肉に貼るテープを紹介します。
腫れを引かせるためのテープは、人によって多少違いますが、5cm幅のキネシオテープを7~8cmに切り出していただき、6分割します。6分割が面倒でしたら4分割でも構いません。僕は6分割で施術をしています。
筋肉に貼るテープは25~30cmです。映像を見ていただいて貼るにご自身の身体で計ってみてください。
- 5cm幅
- 7~8cm 6分割2本
- 25~30cm 2本
まとめ的に
今回、セルフケアとしてのキネシオテーピングを紹介しましたが、基本的には病院の先生などのプロフェッショナルに一度は診てもらうことが大切です。治療院によっては通院頻度が週に一度とか二度だったりすることもあると思います。そんな時には、今回紹介するキネシオテーピングを自分でしていただいて、間を繋げるとより早く回復できると思います。
大事なことなので重ね重ねいいますが、全てこのセルフケアテーピングで済んでしまうということはありませんので、なかなか治らないとか、痛みが強いとかありましたら専門家の玄関を叩いてください。
おまけ
矛盾するようですが、テーピングは技能です。貼れば貼るほど上手になりますので、軽い症状の時には、どんどん使ってみてください。
あと、今回のようなキネシオテーピングのやり方をまとめたサイトを作っています。もう少し色々なバリエーションを知りたいという方は、是非覗いてみてください。まだまだ完成には程遠いし、これから内容を充実させていきますので、ご希望などがありましたらぜひコメントください。
