腰が痛くなって治療に行くことがありますよね。だいたいは似通った痛みだと思いますが、たまには違うパターンの痛みが出ることはありませんか?
あまり知られていないことかもしれませんが、「腰痛」といってもいくつかのパターンがあり、それぞれに治療方法や考え方が変わってきます。だから、違うパターンの痛みの時には、違うパターンの治療になるはず。
この記事では、その辺を紹介します。
腰痛にもタイプ、原因があります。
同じ腰痛でも、タイプがいくつかあります。それぞれに、原因も違います。なので、治療をする場所や方法が微妙に変わってくることがあります。
分け方の一例として、前屈型と後屈型というのがあります。前屈型は前にかがんだ時に痛みが強くなるタイプで、後屈型は後ろに反ったときに痛みが強くなるタイプです。
治療的には、前屈型は身体の後ろ側、痛みの出ている腰に対して治療をすると効果が出やすいです。逆に、後屈型は腹筋の働き具合が落ちていて、それが原因で痛みを作ることが多いため、おなか側の治療が必要になることが多いです。
別の分類方法として、上半身の状態の影響で腰痛になる場合と、下半身の状態の影響で腰痛になる場合があります。それぞれに、微妙に治療が変わります。
あとは、左右の真ん中が痛む場合と、左右どちらかに偏って痛みが出る場合も治療が変わります。左右に偏って痛みが出る場合には、広背筋という背筋のトラブルのことが多く、腰というよりも背筋の治療が効果的です。
プロが大切にすること
こんな感じで、タイプによって治療をする場所や方法が変わってきます。治療をする側としては、
- 最初にお話を聞きながらこのタイプ分けをしていくこと。
- タイプ分けしたことを手掛かりに、実際に検査をして治療方法を確定していくこと
を大切にしています。
セルフケアをする場合には
もし、ご自分で体操なりストレッチで何とかしたい場合、上で紹介したタイプ分けを考慮していただくといいと思います。
タイプに対して適切に体操なりストレッチができれば、効果が上がると思います。最初から正確にタイプ分けをすることはできないと思うので、ご自身なりにいろいろ試していくといいでしょう。
適切でなければそれなりの結果しか得られないでしょうし、場合によっては悪化することもあるかもしれないので、注意が必要です。
それでも良くならないときには、プロの手を借りてください。やっぱりセルフケアはセルフケアでしかないですから。