多くのアスリートを見ていて思うことに、「壊れてから治療するではなくて、壊れないように対策するのがベスト」というのがあります。
怪我は一瞬の出来事ですが、身体には前々から怪我の芽が潜んでいます。そこで、予防措置をとることでかなり防げます。痛みや違和感がないと、どうしても予防措置に意識はいきにくいですが、とても大切なので少しずつでもなにかできたらいいですね。
足首の捻挫は、スポーツ中の怪我としてはかなりポピュラーです。僕も何度か経験しています。
治るのに、標準的一般の方で3週間程度掛かります。また、アスリートの場合、現場復帰にはそこからリハビリの時間が必要かもしれません。なので、一瞬の出来事で一ヶ月位の時間、現場から離れる必要が生じます。
そこで、少しでも捻挫リスクを減らすために、まず自分の状態を知っておく簡単なチェック方法を紹介します。テストをやってみていただき、リスクが高そうであれば、対策テーピングを紹介してありますので試してみてください。テーピングの具合がいいようでしたら、日頃の怪我予防のセルフケアとしてお使い頂ければ幸いです。
こんな人に試して欲しい
この記事を書くにあたって、こんな人達を想定しています。
- よく捻挫をしてしまう人
- 捻挫をするとなかなか治らない人
- 捻挫が癖になっていると思う人
- 足の外側に重心がかかっている人
- 少しでも怪我リスクを減らしたい人
テスト方法
このテストは僕自身が考えたものではなくて、ファンクショナルテーピングという本に紹介されているものです。詳細を知りたい方はご一読されるといいと思います。
- 両脚を開いて立ち、片側に重心をかける
- 重心を掛けた方に身体全体を捻る
- 足の親指の裏側が浮いてしまうかどうかを見る
- しっかりしている人→OK
- 浮いてしまう人→NG:要対策
テスト結果がNGだった場合のテーピング
テストで足の親指がしっかりと床についたままであれば何の問題もありませんが、足が捻れるようにして親指が浮く場合には対策をしておくべきです。放っておくと捻挫リスクが高いです。
テーピングをすると、どのくらい変化するのかを映像化しました。ちなみに、モデルはぼく自身で、わざわざ見やすいように操作をしているわけではなくて、生の状態です。自分自身がヤバイです。
更に、貼り方を映像化しました。こちらを参考にテーピングしてみてください。
このテーピングは結構簡単なので、そこそこの効果が得られると思います。もちろん、そもそも全然問題のない人には変化は現れないでしょうし、違う原因で捻挫を起こしやすくなっていても変化は出にくいでしょう。
最後に
普段のぼくの選手への施術の中ではこのチェックとテーピングは行っていません。10年位前にはやっていました。今は、全身を別の手法でチェックしているので、そこに機能的には包含されています。全身を作った後にこのチェックしても問題はでないです。
ただ、一般の方がご自身で対策をされるにはこの手法が簡単でオススメできます。テープとハサミを持っていれば、どこでもできるし、お友達にも貼ってあげることができます。 試してみて、良さそうな結果が出たら是非教えて下さい。
おまけ資料
ファンクショナルテーピングより
