アキレス腱痛には、アキレス腱の治療よりもそこに負担を掛けている原因の除去が有効です

アキレス腱の痛みは割とよくある症状です。比較的症状改善が長引く方が多いですが、それは直接アキレス腱の治療をしているからじゃないかなぁ…と推測しています。アキレス腱に負担を掛けている原因除去をすると、普通にどんどん改善していく感じ。そんな事例です。

60代半ばの男性。ある朝、起きると同時に突然のアキレス腱の激痛。急なことだったので驚き、ご家族の紹介で来院されました。

夕方の来院だったので、ある程度は落ち着いていましたが、ベッドでの寝返りなどは痛みや恐怖心でぎこちなさがあります。激しい痛みが出ると、動作に不安を感じるのは当然のことです。

ただ、とりあえずは動けるようになっていたので、テストしながら施術を進めていきます。

何が起こったのだろう?

施術に対する向き合い方は治療院や先生によって様々です。ケーセブンではわりと深く話を聞いて、各種テストを行ないながら身体の状態に関する情報を集め、身体を変えていきます。

まずは全体の様子を知りたいので足踏みを見せてもらいます。足踏みはケーセブンの基本検査です。

その結果、足踏みに合わせて身体が左側に大きく振れます。見慣れないとわからないかもしれませんが、身体の左側に問題が起きるのが高い確率で予測出来ます。まあ実際に起こってしまったわけですが…。

左にトラブルが起きるものの、それがアキレス腱の痛みなるのかどうかは、その人ごとの身体の状態によって変わります。

今回の患者さんは足踏みをしてもらった時にふくらはぎが異常に引っ張られるような感じになっていました。どういう状態だとふくらはぎが異常に引っ張られるのかは、ここではあえてお話できませんがそのように見えます。アキレス腱の痛みが出ている場合には十中八九このパターンです。

なのでアキレス腱を引っ張る動きが出ないように修正するのがある意味治療となります。アキレス腱自体に治れ治れと刺激をすることはあまりないです。

施術内容

上に書いたように、身体に起こっていること、身体の状態を問題が起こらないように変化させていくことが施術目的となります。タイトル的には犯人逮捕ですね。

問題のある動き具合があるので、患部に負担をかけ、痛みになるので、逆算していくと問題のある動き具合を改善すれば患部への負担もなくなり痛みも消えるということになります。

ご本人の治っていく力に頼るということですね。治る力がきちんと発揮されるよう負担を減らしてあげるのがこちら側の仕事となります。

まずは両脚の働き具合がきちんと出してあげます。 ケーセブンで持っているテスト手順によって脚をテストして行くと、問題がでない人はいません。必ず何かしらの問題が出ます。

それを一つずつ潰して、ケーセブンのテスト範囲内で問題なしの状態を作ります。

今回は、腰からお尻にかけて影響しそうな部位とアキレス腱に負担を掛けていそうな部位についてのチェックと修正です。

テストをしている間にもベッドでの体位変換がどんどん軽くなり、どこが悪いのか分からないような動きになっていきます。たった一ヶ所の施術だけで全体が良くなる魔法のようなことはありません。基本的には身体は全体が協力しあって動くので全体のチェックが欠かせません。

具体的な手術としては小さなシールを貼るだけです。特にシールに秘密があるわけではなく、「貼る」という小さな刺激で身体を変化させます。

施術結果

基本的には施術をすればしただけ痛みの具合は減ります。

というのも必ず検査をして悪いところを探し出しそこを修正して行くからです。もちろんそれで100%の痛みを取り去ることはできません。というのも例えば筋肉が切れていたり、靭帯に傷が付いていたりすれば、それがその場で修復されるわけではないからです。

ただ傷口に負担がかからなくなっていくのでどんどん回復が進みます。また傷口周辺にも身体の負担が分散されるので痛みも減ります。

ベッドに横になって向きを変えるのも恐々でしたが、普通の人のように動けるようになりました

まとめ

基本的にはどんな患者さんでもやることは一緒です。

まずは全体的な状態を把握し、全体として正しく機能しているかどうかを評価し修正をします。この段階で患部にかかる負担が減り、痛みも減る場合も多いです。

後は細かく痛みの具合を確認しながら患部へと近づいていきます。

何となくおわかりになるかもしれませんが、かなり細かくテストするのでベッドに寝ているだけでこちらが何かをして施術が終わるということはありません。細かいことに協力していただくことが必要です。

そんなに大変なことだと思っていませんがそこさえクリアできればそれなりに結果を出すことができると思っています。

長いこと同じような痛みに苦しんでいて、比較的お近くでしたら一度ケーセブン整骨院使ってみてください。それなりに変化は出ると思います。

おまけ;アキレス腱の痛みの解説

アキレス腱は、ふくらはぎの筋肉が腱となり踵につながる部分です。これが炎症を起こすと、歩いたり走ったりするときに痛みを感じます。特に朝起きて最初に歩くときや、運動を始めてすぐのときに痛みが強くなることが特徴です。

腱は、筋肉から変化しますが、弾力性がほとんどなくかなり筋張った感じです。多くの人が「すじ」とよびます。何でもかんでも筋にはなってしまいますが…。

外から触ると、硬いと感じられるすじ状のものです。

ある患者さんの場合
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ケーセブン整骨院代表の走尾(はしお)です。
大学工学部を出て、コンピュータメーカーでコンピュータのハード設計を11年以上経験してから人の身体をよくする業界に入ってきました。
今の仕事も四捨五入して20年に入ってきて、かなりレベルが高くなってきたと思っています。
コンピュータの業界で培った技術と人の身体で培ってきた技術の相乗効果で、よりよい施術品質を提供しています。

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